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Presented by 堂堕自動車
最終更新日:2005/5/30

 

軽井沢ミーティング2005
臨時リポート
2005/5/30


 今年もやってまいりました、軽井沢ミーティング 。新型ロードスターNCの初お目見えという事前リークがあったせいか、ものすごい数のロードスターが来襲。広い軽井沢プリンスの駐車場がほぼ埋まるという壮絶なことになってました。どこを見てもロードスター、ロードスター、ロードスター。ロードスターのミーティングなんだから当然という話もありますが、それにしても凄い数。ちょいと曇り空でしたが、会場の熱気は厚く垂れ込めた雲を蹴散らす勢いでした。この巨大なミーティングが商業ベースではなく、有志一同の手作りミーティングだってところが凄い。毎年頑張ってくれているスタッフ一同には、ホント頭が下がる思いです。毎年、ありがとね。

 ミーティングの様子だのは、しゃちょーに任せて、ここは新型ロードスター、しかも変なとこばっかり撮ってきたのでご紹介。ちゃんとしたのは、これからわさわさ出てくるだろうから、そっちを見てね。

 これが新型ロードスター(以降NC)を作った人達。左から2番目が主査の来島さん。ロドスタ乗りにはお馴染みではないかと。みな忙しいだろうに、こういったイベントにはちょこちょこ顔を出しくれるところがマツダの素敵なところ。仕事を成し遂げて、プレッシャーから解放されたせいでしょうか、皆さん表情が素敵です。

  新型が出ると賛否両論渦巻くわけで、しかもRoadsterみたいに一世を風靡したクルマは、そのプレッシャーも相当のものだと思います。NBまでは基本骨格が同じで、うがった見方をすればマイナーチェンジみたいなもの。今度のNCは、フルモデルチェンジな訳で、そうとう大変だったろうことは想像に難くありません。親会社であるフォードもそんなに楽なわけもなく、製品として世に出すまでには様々な苦労があったに違いありません……が、我々にはそんなことはちーっとも関係無いわけで、あるのは出来たクルマに対する興味だけなのであります(笑)。

 で、今回ご紹介するのは、このミーティングで登場した車両4台の中のどれか。すべて輸出仕様だそうで、国内向けはいろいろ変わってるかもしれません。そこんとこよろしく。

 まずは、フロントマスク。流星号を彷彿とさせるフロンマスクは、なかなか素敵。イメージは初代っぽい。こちらは対米輸出仕様らしく、変なところにマーカーランプがついてる。取って付けたみたいで、いとカッコ悪し。

 ヘッドライトユニットは、なんだかプロジェクターランプに見えるんだけど、いまどきプロジェクターなんか使わないよね? HIDだよね?

 右ハンドルのイギリス仕様は、マーカーがフェンダー上にあります。国内仕様はどうなるんでしょね。できれば、こっちの方が嬉しいなぁ。

 お尻はこんな感じであります。これもやっぱりモダンなNAって感じにまとめてあります。曲線基調なボディデザインはけっこう苦労したそうで、その出来は苦労が報われてるんじゃないかな。こちらはちょこと見える右ハンドルでわかるとおり、イギリス仕様。エンブレムがMX-5(Roadsterの輸出名)になってます。シート背面にはちゃんとロールバーが備わってます。色を変えてワンポイントにしてますが、ブラックアウトの方が良くない?
 ぐぐっと視点を下げると、こんな感じ。

 こちらも変なところにリフレクターが付いててカッコ悪いんですが、イギリス仕様は、これもなし(ひとつ上の写真参照)。見る角度によっては、妙に腰高に見えますが、けっこう素敵。でも、リア側オーバーフェンダー風の膨らみはいらない気がするんですけど。
  全体に小さく見せようとする配慮が行き届いていて、コンパクトに見えます。NAと並べると大きいのかもしれませんが、安全規制が違いますからしょうがないですな。これで重量が1.1tだってんだから、よく頑張ったなぁ。ぎりぎりでライトウェイトスポーツの看板維持ってところでしょうか。

 ちゃんと残ってます、三角窓。えらく小さいけど、ウィンドリフレクトには、この程度で十分ってことなのかな。ピラー上にあるカバーはサイドエアバックかな?NCにもサイドエアバックが付くんだそうです。時代ですねぇ。メーターリングも健在だし、エアルーバーも丸型のまま。どこから見てもロードスター。

 木目調のクラッシュパッドはつるぺかに光って、ロードスターらしくない高級感を醸し出しております。上級グレード用かな?オーディオは汎用品に取り替えができないように見えますが、フェイスパネルを交換するだけで、汎用品も付くそうです。足下の小物入れがお洒落ですな。

 エンジンルームは、ごらんの通り。いまどきのクルマらしく、あちこちカバーが掛かっております。フロント左側からバッテリボックス、エアクリーナーボックス、フューズ&リレーボックスだそうな。バッテリはリアに持ってきて欲しかったと思うのは、私だけではあるまい。重いバッテリをオーバーハング部分に乗せるのはやだなぁ。で、エアクリーナーボックスのダクトを見てわかるとおり、吸気は左側から。吸排気の方向性が今までのロドスタとは反対になります。ちなみにエアクリーナーボックスの開口部はバンパー内部で、バンパーに穴を開ければダイレクトに吸気できるそうな。よーく見ると、最初から三角のタワーバーがついとりますな。

 豪快にバルクヘッドに食い込むエンジン様。ウェイトバランスは、50:50を死守してるに違いない。吸排気が逆になってることを考えると、断熱材を剥がしたら夏場は死ねると思う(笑)。

 サスペンション形式は、フロントが従来通りダブルウィッシュボーン。リアはマルチリンクになりました。アライメント調整幅はちゃんと持たせてあって、今まで通りユーザー側で遊べるようになってるようです。わーい。アッパーコントロールリンクが見えないので、ちと不安ですが。パワープラントフレームも踏襲されてますな。

 

 総じてNCは、ちゃんとロードスターでありました。良かった、良かった。

  どこのメーカーも新型発表会ともなると広報の人達がかけずり回って、新型のクルマに良い評価を貰うべくあらゆる手段を講じる訳ですが、今回のはミーティングの中の一イベントとして、新型でーす、ど〜お? てな感じで、作為がまるで無し。クルマだけ持ってきて、ポンと置いて、好きに見て良いよ〜って。しかも遠目に見るだけじゃなくて、触れるは乗れるはの大盤振る舞い。さすがに試乗は無かったけど、マツダの太っ腹さ加減にはオドロキました。広報の人達は、さぞハラハラしたに違いない。てか、広報の人が見あたらなかった。まさか、開発メンバーが会社に内緒で持ってきたんじゃないだろうねぇ(笑)。そんな雰囲気さえある素敵なお披露目でした。やるな、マツダ。

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