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現実

 このところ頭を痛めているブレーキの故障 。どんな具合にダメになっているか、写真で説明します。

まず点検を始めると、必ず最初に見るのは、リアブレーキのアジャスターの14ミリのボルトを外します。ここを外したとたん、ブレーキオイルが流れ出たら、まずオーバーホールを覚悟。固着していないことを願いながら、オーバーホール作業に入ります。

 ブーツを取り外すわけですが、左の写真はちょっと極端な場合ですが、無いことではありません。ブーツがヘナヘナになっていますから、水の進入も思いのまま(汗)

 上のブーツが付いていたピストンは当然のことながら、こうなります、パッドの減った分飛び出していたところまで、しっかりさびています。この時点で、キャリパーAssyの交換決定です。

 

 当然のことながら、キャリパー側も激しくさびています。このケースは固着してないだけは、まだ作業性は良かったのですが・・・もちろんブーツがしっかりはまっていれば、状況はもっとよかったと思われます。 こんなにひどくはないにしろ、錆は確実に進行します。日頃のメンテナンスしか防ぐ方法はないです。

 

 一見キレイに見えるキャリパピストンですが、黒く見えるのが錆です。メッキを浸食し、錆が進行したため、オイルシールでシールしきれずにブレーキオイルがだだ漏れになっていました。当然キャリパー側も錆がひどく、Assy交換です。

 

 これらのに陥らないためにはどうするか?

 日頃のメンテといってもピンと来ないでしょうから、具体的にお話ししますと、

規格 FMVSS NO,116
DOT3

DOT4

DOT5
ドライ沸点(度C) 205以上 230以上 260以上
ウエット沸点 140以上 155以上 180以上
粘度(cSt)-40度C 1500以下 1800以下 900以下
粘度(cSt) 50度C
       100度C 1.5以上 1.5以上 1.5以上
蒸発減量%(100度C)   80以下 80以下

 ブレーキオイルの選定、規格はもう少し細かくあるんですが、一般に言われているものだけ取り上げますね、ブレーキオイルは何を選べばいいか?DOT3よりDOT4の方が一般的に吸湿性が高いと言われています(今は違うと言われたりもしていますが)もともとブレーキオイル自体には金属を錆びさせる作用があります、そこに吸湿性の高いブレーキオイルを使えば、錆を増幅することにもなりかねませんから、ストリートユースだけの場合でしたら、DOT3で十分です(安価ですし)、実際私はサーキットに行くのもほとんどDOT3でした、今までにべーパロックは筑波1000以外では体験したことはありません、(筑波1000はクーリングが短すぎるから止まったとたんに沸騰するようです)水分を含んだり、劣化したりしたオイルでは、本来の性能を発揮しないばかりか致命傷も誘発します、べーパロックを気にするのなら定期的にブレーキオイルを交換する事の方がはるかに重要です。中にはマスターシリンダーの所だけスポイトで抜き取って、「交換しました」というところもあるようですが、必ずキャリパーから抜いてください。自分でやってみたいならここを参考にしてください。サーキット走行をある程度頻繁にするなら、DOT4の方が安全ですが、その分ブレーキオイルの交換もしてください、熱も錆を誘発させますし、ゴムを劣化させたりもします。

 あとは定期的なオーバーホールです4年に一度くらいは必要かなと思っています。リアキャリバー1個23,900円ですから、早めのオーバーホールで未然に防いでください。